善法寺伊作
もし僕の死ぬ日が分かったとしたら何して過ごすんだろう……
やぁそんな怖い顔しないでよ、あくまで例え話さ!そう、あくまで例え話。
今思い当たることといえば……そうだ。前にが行きたいって言ってた峠の茶屋に行きたいなぁ。この間乱太郎が言ってたんだ、あそこはすっごく水の澄んだ綺麗な川が流れていて、きり丸のバイトの手伝いで一緒に鮎を獲ったって。これから暑くなる季節だし川に足をつけながら餡蜜食べたりなんていいかなって考えてたんだ。それでいつもみたいにお互いの甘味を交換したりして。なんだか考えるだけで楽しくなってくるなぁ。
あぁ、そうだね。もう少し緩い方がいいかな。
それと、そうだね……僕ずっと考えてたんだ。恥ずかしくて言えなかったけど、その、と、所帯を持ちたいなぁって。
ごめんよ!急にこんなこと言われても困るよね、今でさえ僕の不運に巻き込んでいるのに、これから一生付き合っていくなんて考えられないよね。
だから本当は、もっと頼れる男になってから言おうと思ってたんだけれど、こういう話をしてる時でないと言えないような気がしてね。
わっ、そんな、泣かないでくれよ。
……うん、僕もが大好きだよ。君と恋仲になれただけで、この上ない幸せなんだから。
そう、その薬草を水で薄めてから乗せてくれるかい。そうそう、もかなり上達したよね。数馬も尊敬するって言ってたよ。
はぁ…と、というより、誰かとこんなに話をするのは久々だから喉が渇いたよ。そこの水とってもらえるかい?ありがとう。
このままだと飲みづらいから、少しだけ、体を起こしてもらおうかな。本当、手間かけてごめんよ。
確かに君の言う通りさっきから謝ってばっかりだ。そんなんだから不運が寄ってくるんだって留三郎にも言われたなぁ……
じゃあ、うん。前向きな話をしよう。
僕がまた動けるようになったら、また君と一緒に任務にでたい。この目で見て、この足で走って、この腕で誰かを助けたい。君と一緒に、任務にでたい。いや、行くよ。絶対。
だからそれまで待っててくれるかい?。
……ありがとう。
少しだけ、眠るとするよ。話の続きは、また、後でね。おやすみ、。
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